プラセンタの医薬品への応用

神戸市長田区の永田診療所がプラセンタの医薬品への応用について解説します。


保険診療と自由診療

プラセンタ注射

プラセンタを用いた医薬品の中で、今もっとも注目を浴びているのは、プラセンタ注射でしょう。肝機能障害等の治療薬として数十年の実績があり、大きな成果を上げていますが、特別な副作用がみられない非常に信頼性の高い薬です。
日本国内で出産した健康なお母様から提供を受けた胎盤を用いて製造されています。
プラセンタ注射に含まれる細胞増殖因子には、肝細胞増殖因子だけでなく、神経細胞増殖因子や上皮細胞増殖因子などたくさんの種類があり、それぞれの果たす効果に注目が集まっています。
治療を受けた患者さんからも「肩こりがなくなった」「よく眠れるようになった」「めまいがなくなった」「かかとや手のカサカサがなくなった」「朝起きるのが楽になった」など、予想外の効果を耳にすることがあります。また、「肌のくすみが薄くなった」「肌に八リがでて、化粧のノリがよくなった」などの美容面での効果も多く聞かれます。海外でも健康や若さの維持に多くの人が積極的に使用しています。
これらの治療は保険外診療のため、自由診療扱いとなりますが、日本でも内科ばかりでなく美容外科、婦人科、皮膚科、整形外科、歯科などでも積極的に採用するクリニックが増えています。

原料のプラセンタはヒト?ブタ?

現在日本では、ヒトプラセンタは医療用医薬品(注射剤)にのみ使用が認められています。薬局・薬店で売っている大衆薬や化粧品、健康補助食品にはブタのプラセンタが使われています。

プラセンタで効果がある疾患(自由診療を含む)

●内科系
肝炎・肝硬変、慢性胃炎、胃潰瘍、胃弱、十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、糖尿病、高血圧、低血圧、気管支喘息、慢性気管支炎、貧血、慢性疲労、習慣性便秘など

●婦人科
更年期障害、月経困難症の改善、便秘、冷え性、生理痛、不妊治療、乳汁分泌不全、高プロラクチン血症など

●皮膚科
アトピー性皮膚炎、発毛促進、じんましん、湿疹、ケロイド、シミ、そばかす、しわ、たるみ、ニキビ、美容・美白・若返りなど

●耳鼻科
アレルギー性鼻炎、メニエール病、花粉症など

●整形外科
慢性関節リウマチ、変形性関節症、関節炎、神経痛、腰痛、五十肩、肩こりなど

●泌尿器科
前立腺肥大、膀胱炎など

●眼科
角膜炎、アレルギー性結膜炎、視力低下、白内障など

●歯科
歯槽膿漏、歯周病、顎関節症など

●精神神経科
うつ病、神経症、自律神経失調症、不眠症など

●その他
精力増進・滋養強壮、疲労倦怠改善、男性・女性ホルモンバランスの調節、虚弱体質、病中・病後の体力回復、強壮、風邪予防など

稗田憲太郎:胎盤漿療法より抜粋